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助けてポンッ!!

川原 ゆい

海洋ゴミ問題について考え直す
生姜焼き定食の模型を用いて仮想水の量を視覚的に助けることができるコンテンツです。

仮想水とは、食料を輸入している国においてもしその輸入食料を生産するとしたらどの程度の水が必要かを推定したものです。

仮想水は輸出国の水資源を使用しているため、間接的にその国の水を使用しています。水が潤沢に使える国でさえ国内で消費する水を減少させているため、水状況が芳しくない国や水不足に陥っている国をさらに窮地に追いやる可能性もあります。

海外の有限の水資源を使用することから、枯渇を早める危険性さえあるため、対策を行わなければ水不足の国を増やし、水問題を悪化させることになります。

仮想水の存在の認知度を高め、世界で起こる水不足問題について意識を向けてもらうために今回のコンテンツを制作しました。

作品紹介ムービー

作品説明

ガチャガチャにお金を入れる

ガチャガチャをするために入れたお金は、全て魚たちを救うための募金になります。

ガチャガチャを回す

ガチャガチャを回すと、網に入った魚のぬいぐるみが出てきます。

カプセルを開ける

ガチャを回すことによって、網の中で苦しんでいる魚を解放することができます。

◉この作品と社会課題
世界的に問題となっている海洋ゴミ問題ですが、最も魚を苦しめている幽霊漁業を知っている人が少ないことを知り幽霊漁業という魚にとっての最悪をもっと多くの人に知って欲しいと思い、わかりやすく、かつやりやすいガチャポンという方法で頭の中に残すコンテンツを作成しました。

◉どういう着想から生まれたか
私自身ガチャガチャが好きでよく回していて、カプセルの中にぎゅうぎゅうに詰められているぬいぐるみを見ていたので、そこからインスピレーションを得て網に絡まり死んでしまう魚と似ていると感じたところから生まれました。

◉課題解決の方法
網の中にぎゅうぎゅうに詰められて魚を見てもらい、どれだけ魚たちが苦しい思いをしているのかを知ってもらいます。
また、収集したお金を団体に寄付することによって魚たちへの貢献にもなります。

◉体験方法
お金を入れて、ガチャを回して、出てきたカプセルを開けて魚を自分の手で助けることができます

◉メッセージ(この作品を通してどのように世界が変わってほしいか)

この作品を通じて幽霊漁業という海洋問題を多くの人に知ってもらい、確かにゴミ袋も魚たちを死に近づけてしまうものではありますが、最も多く魚たちを苦しめているのは網や吊り紐、プラスチックケースなどの不法投棄されたゴミであることを知ってもらい、もっと多くの人が海洋問題のことについて知るきっかけになればと思っています。