読むことができない公民館
北村 匠
識字率問題を実感できる展示ブース
文字を読めるのは当たり前だと思っていませんか?世界の若者の識字率は90%ほどと言われています。%で見ると意外と高いように思えますが、人数で見ると100万人もの人が読み書きができないのです。
このコンテンツは、役所や公民館の書類の記載台を再現したブースです。一見すると普通の記載台と変わりないように見えますが、書類や記載台の一部の文字が読めない文字に置き換わっています。実際にブースを訪れた方々が、読めない、書けない不便を体験することで、識字率の問題性を実感することができます。
このコンテンツを通して、今の「あたりまえ」の便利さ・ありがたさに気づき、募金など支援活動に目を向けていただけたら幸いです。
作品紹介ムービー
作品説明
読むことができない書類
役所の本物の書類を参考に制作した書類です。文字は全て読むことができないオリジナル文字に置き換わっています。
読むことができない書類見本
書類の見本として置かれているものです。左上に見本と記載されていることを除けば、書類同様に読むことができません。
読むことができない案内
役所のブースの案内の文字も、全て読むことができません。
◉この作品と社会課題
特に、発展途上国において発生している識字率の問題。日本に住んでいるから「あたりまえ」が分かることの大切さを知って欲しいと考え制作しました。
◉どういう着想から生まれたか
広告表現の一つとして「読みづらい」という不便を体験させるアイデアを思い浮かび、この課題に取り組みたいと考えました。
アウトプットを考えた際には、世界にはプログラミング言語が無数にあることを思い出し、オリジナルの言語(文字)を作るという発想に至りました。
◉課題解決の方法
「読むことができない」文字を通して、私とは身近にない識字率の課題があるということを知ってもらう。
◉体験方法
「書類を読むことができない。」だから、「書類を書くこともできない。」
文字が分からない(=識字できない)ことをユーザーに体験してもらう。
◉メッセージ(この作品を通してどのように世界が変わってほしいか)
このコンテンツを通して、今の「あたりまえ」の便利さ・ありがたさに気づき、募金など支援活動に目を向けていただけたら幸いです。